ホームページを広告するのに、たまに見かける「名医」
「神の手(ゴッドハンド)を持つドクター」
歯医者さん同士で、インプラントを行っている先生同士ですと、
このゴッドハンドドクターが存在することに驚きます。
いるんです。歯科医師には分かるのです。
でも、HPに誘導するために、「作られた方」もいることを
歯科医師から耳にするから、ビックリぽん!です。
ホームページの制作業者でしたら、なんとか自分の制作した
- 歯科医院に貢献するために、
- 訪問者に興味を持ってもらうために、
- あの手この手を講じています。
インプラントが医療の側面がなければ、
商品として、PRし、広告合戦をすることも「あり」なのですが、
自院のホームページの中に、「インプラントの名医」というキーワードを埋めて検索に
引っかかるようにしている歯科医院のホームページ制作業者を発見すると、
「ざわっ」とします。
名医って、第3者が表現する賞賛ではないのでしょうか?
自分のホームページに「インプラントの名医」なんて、さらっと埋め込んでいるのは、
インプラントというキーワードで検索順位を釣り上げたい、
『インプラントの宣伝に鼻息を荒げた”迷医”』
に映るのは、私だけではないでしょう。
でも、素人の方がそんなホームページに出会うと、
やっぱり名医という印象が(言葉の印象が)植え付けられることになります。
もう、5、6年経ったでしょうか、
インプラントの名医と言われる、それはそれは、東京で沢山のインプラントを
行っている歯医者がさんがありました。
しかし、ある時インプラント治療を行った、一人の患者さんを残念ながら亡くしたことが
あったのです。ニュースにもなっていましたので、記憶にある方もいるのでは?
その歯科医院の歯科衛生士と、ネットで知り合いになっていたので、
具体的にどうだったのか聞こうとしたことがあります。
私の印象に残ったのは、その歯科衛生士さんが、「先生は名医でした」という
絶対的な信頼と、他の歯医者さんには絶対に負けないというプライドでした。
その後、その件を追求することは止めました。
「名医ってなんだろうね。」
「名医だったら、…しょうがないのかね。」
「プライド持つのはいいけど、高慢な言動は、残念ながら亡くなった患者さんに、どうなのよ?」
って思ってしまい、その衛生士さんとは、友達でなくなりました。
私の取引先の歯医者さんも、有名なインプラントメーカーのインプラントを
北日本で1、2を数えるほどの本数のインプラントを
埋めている歯医者がんがいました。(今、現在2016年1月時点で、その地位を確保しているのかは不明です)その話は、インプラントメーカーの人が証言していたので、信憑性は高いと思います。
その歯科医師の先生は、ともかく勉強勉強、本も読むけど、セミナー参加も実に頻繁に出席され、
ご自身の症例も、毎日のように夜な夜な診療後に、スタッフと一緒に勉強をされている姿を、
何年も見てきました。(夜中になると、流石に衛生士さんは帰宅していましたが、歯科医師の先生と、
歯科技工士の責任ある方は、夜中の2時、3時まで患者の症例と向き合っている姿を見てまいりました。)
そのこと(夜中まで身を粉にして働くこと)が、良いと肯定する訳ではないのですが、
インプラントと向き合う姿勢とそのたゆまない努力は、決して患者が見ることのない
プロの歯科医師の素顔でした。
その歯科医師の先生も、他院の先生から、「腕が立つ人」であることを幾人も聞いていました。
名医って定義はないと思いますが、少なくとも同業者から賞賛される先生であってほしいものです。
自分で言う類のものではありません。
だから、ホームページを制作する人は、作為的に埋めるような愚行は、
やっぱり避けるのが賢明ではないかと思うのです。
(文:インプラント旭川.com 管理人 旭川のインプラント観察人)