インプラントとCT [vol.009]

インプラン治療をしている歯医者でよく

当院はCTを保有しています。

といった注意書きを見たことはありませんか?

これはCTが、高級外車や高級時計のようなステータスだと思っていたら

ちょっと違います(いえ、全然違います)。

最近の歯医者さんはCTを所有している病院が

多くなってきたので、自慢にすらなりません。

・・・すごい高価な機材ですが、歯医者は凄い。平然(心と懐は私には分かりません)と所有している。

インプラントを打つ私たちの口腔内

顎の骨の形や硬さ、神経の位置など

レントゲンでは、わからない正確な情報を得るために必要な道具それがCTなのです。

そもそも私たちの歯は、同じように生えているわけではありません。

歯の根の方向も異なります。

本当の歯のように、インプラントのサイズも、インプラントを打つ角度も

その人に適切なポジションというものがあるからこそ、正確に手術するためのCT

あることが、患者にとっても歯医者にとっても有利なのです。

だからCTがあるから「安心してください。入ってますよ!」と記載されているのです。

インプラントは表面に見えない場所に埋める訳ですから、

歯の骨、神経、顎の骨の状態を把握した上で処置する方が安全性が高まるのは

理解できます。

CTならなんでも良いのかというと、そうでも無いようです。

歯科用CTは、ミクロレベルの情報収集を要求されるため、0.1ミリという診断幅で

空間分析ができる歯科用CTがあります。多くの大学病院や医科の総合病院で

使われている「医科CT」の診断幅が 0.51.0と言われていますから、

如何に歯科CTの空間分析に求められる精密さは、神経が複雑に集中している場所ゆえ

なのでしょう。

歯科用CTは、インプラントだけのためにあらず、

親知らずの抜歯や、矯正治療、症状の重い歯周病や、顎関節症、そして根の治療にいたるまで、実に幅広く用いる歯医者もあるほど、重宝されている機材です。

莫大な費用をかけて、歯医者がCTを入れるのには、

このような精密で正確な歯科診療を提供したい思いがあることを

今日はお伝えして終わります。

CTの有無が歯医者の優劣を示す指標ではありませんが、歯科用CTの空間分析の優位性を否定する人はいるでしょうか? 私は歯科用CTの空間分析を否定した歯科医師にお会いしたことがありません。

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